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強くなれない星の下

ドーマスの「強くなれない星の下に生まれているんだ」っていうボッジを哀れむ言葉、己に言い聞かせているようでもあり味わい深い。何気に当たってるところも。あとボッジの才能を初めて目の当たりにして驚いた後なのにこういう結論に帰って行ってしまうところ。言い聞かせてきた年月を感じてしまう。お前お前お前~ ドーマス自身はあんまり運命論で生きてなさそうなのに…

この台詞や、153話で一緒の道を進むことを「奇跡」と言ったりするドーマス、確かに台詞をそのまま受け取れば、運命を肯定してるよう。だけど、自分にはどうしても、裏に諦めが見え隠れしてるように見えてしまうので。本当はどこまでも自分の力で道が切り開けると信じたいのに、自信が揺らぎそうなとき、自分で歩むことが怖いとき、「運命」のせいにする…そうやって大人になってきたドーマスだったら、何年も芽が出ずとも自分の運命を受け入れない、諦めないボッジが幼く感じるしまぶしくもあるんじゃないかと。「王命」も自分の力では抗えないものとして同様だったり?とも考えた。

…なんかドーマスに対してだいぶフィルター厚いというか夢見がちになってる気がするけども。

本当に強くなれない星の下に生まれていたのに強くなったボッジが、今後また運命という言葉で諦めそうになったドーマスを奮い立たせる存在になってくれたらと思う。

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