勇気の宝箱5話感想
冥府の掟
掟の話ってサトゥン時代のエピソードか、勝手に恐ろしげに盛られた話かと思っていたんだけどガチだったとは。しかも逃亡が許されないんではなくて「魔物が国外に出ること」が許されないの??正式な手続きを踏んだら大丈夫?とも思ったけどフレンだってはじめは王の許可取って国外調査に行くつもりだったわけで…冥府の掟、厳しい!
そもそも神・人間以外の種族が「魔物」とひとくくりにされて人間とは異なる扱いをされるのって人間主体の感覚であって、色んな国から様々な種族が集まってそうな冥府では、少なくともデスハー王の御代ではそういう極端な区別はないものとばかり…
基本的には人間にとって魔物は恐ろしい存在、倒されるべき存在だという捉え方で読んでいるけれど、そんな魔物たちにも家族がいて、普通の生活があって…というのを思い出させてくれるのが、1巻読切の小さなコマであり冥府の人々だった。だからデスハー様の口から「魔物であるお前が~」という発言が出たことに二重の衝撃を受けた今回。
原作からして、たびたび人間以外の種族との交流やすれ違いを描きながら進んでいく割には、未だあの世界での魔物の性質や定義(たとえばカゲやギガンテスは魔物なのか?)がよく分からなくて気になる部分なので、ちょっとでも情報があるとめちゃくちゃ食いついてしまう。
それにしても一度住んだら出られない地底国の名前が「冥府」なのはなんだかしっくりくる…