糸柳先生の構想に出てきた「玉藻の前」 ざっくり最後まで読んだ。

はじめての岡本綺堂、すーごい品があって美しい文体で好きになっちゃうやつだったのに中盤はしょりながらぶわーと読んでしまいすみませんでした。他の作品は短編が多いとのことでもっと読んでみたいな。ねこおじに沼ってから読みたい本や観たい映画がますます増えてしまいました。なんで?

途中師匠とのCPを推しながら読んでましたが藻を返せENDでも玉藻に魅入られENDでもなくどっちもひっくるめ獣と理解しつつ愛してしまう最後が大好きな展開だったのですごくよかった。ハピエン!!
「彼はただ、藻と玉藻とを一つにあつめたその魔女が恋しいのである。」
「彼は早く悪魔の味方にならなかったことを今更に悔やんだ。悪魔と恋して、悪魔の味方になって、悪魔と倶にほろびるのがむしろ自分の本望であったものをと、」

「泰親だけは無事に子孫繁昌した。」ニッコリ畳む

backnumber